ついに膀胱瘻の手術を受けた日|長すぎた待ち時間と決断|生活のリアル

病気・治療の記録

何度も「まだ大丈夫かもしれない」と思ってきました。

それでも、避けられないと思っていた日が、ついに現実になりました。

今回は、膀胱瘻の手術当日のことと、そのときに考えていたことを記録します。

ついに、その日がやってきた

年明けの“詰まり騒動”から約2か月後のことです。

未明から、まったく尿が出ませんでした。

その時期は一年で最も仕事が忙しい時期でした。

休むという選択肢が、なかなか頭に浮かばないほどでした。

正直なところ、

「また腹圧でなんとか排尿できたら、そのまま仕事へ行こう」

と思っていたくらいでした。

朝一番で電車に乗り、家族と一緒に病院へ向かいました。

いつもなら歩いて行く病院までの道のりも、その日はとても歩ける状態ではなく、タクシーを使いました。

緊急だったため、受付で事情を説明して救急外来へ向かいました。

管を使って排尿を試みましたが、うまくいきませんでした。

「ついに来たか」と思った

これまでも何度も詰まりを繰り返してきましたが、

「今日、手術になります」

と告げられたときは、

「ついに来たか……」

という気持ちでした。

やはり、膀胱瘻の手術には強い抵抗がありました。

前回は偶然排尿できたことで手術を回避できましたが、今回も選択肢は二つしかありませんでした。

自然に排尿できるのを待つか。

手術を受けるか。

この日は主治医からも、

「今日は手術をした方がいいと思います」

とはっきり言われました。

年明けの救急搬送以来、私はずっと、

「次はいつ詰まるのだろう」

という不安を抱えていました。

「いつまた来るか分からない恐怖」と、「尿が出ない苦しさ」。

そこから解放されたい。

あのときは、そう思ったのです。

想像以上に長かった待ち時間

朝一番で病院へ行ったものの、すぐに手術ができるわけではありませんでした。

採血、心電図、レントゲンなどの検査が続き、結果が出るまで待たなければなりませんでした。

11時前になっても、まだ検査の途中でした。

ようやく検査が終わり、14時頃に個室の病室へ案内されました。

入院は1〜2日程度と聞いていたため、最初は大部屋でもいいと思っていました。

ところが、

「重症患者用の病室に入ってもらいます。それが難しければ個室になります」

と説明されました。

しかも、その日に限って重症患者用の病室は男性ばかりでした。

結局、急きょ個室へ変更することにしました。

結果的には、本当によかったと思います。

その時点でも、まだ排尿はできていませんでした。

病室のトイレに何度もこもりましたが、出ない。

痛くて苦しい時間だけが続きました。

たとえ女性だけの大部屋だったとしても、あの状態ではかなりつらかったと思います。

手術直前に起きたこと

15時40分頃。

何度もトイレにこもっているうちに、いつものように腹圧に負ける形で、ようやく排尿することができました。

ですが、そのときの出血はかなりひどいものでした。

「今までの詰まりとは違う」

そんな感覚がありました。

放射線の影響で膀胱自体が硬くなっており、もともと尿をあまり溜めておくことができません。

前回は排尿できたことで手術が中止になったこともあり、

「また今回も手術できなくなるのではないか」

という不安もありました。

しかし、その日の主治医は

「今日は手術した方がいい」

と判断されました。

私も、その判断に納得して手術を受けることにしました。

手術室へ

16時30分頃、手術室へ向かいました。

手術は下半身麻酔だったため、意識はありました。

痛みはほとんどありませんでしたが、とにかく手術室が寒かったことを覚えています。

タオルを掛けてもらったり、温かい風を当ててもらったりしていました。

怖さもあり、私は看護師さんの手をずっと握っていました。

手術の最後には、膀胱の中を洗浄しているようでした。

17時55分頃、病室へ戻りました。

血圧などを測ってもらいながら、看護師さんと会話をした記憶があります。

手術が終わって

下半身麻酔の影響で、足はしびれ、自分のものではないような感覚でした。

気持ち悪さもありました。

頭痛もありましたが、

「薬は4時間ほど経たないと飲めません」

と言われました。

しばらくは飲食もできず、麻酔が切れるまではベッドで安静に過ごさなければなりませんでした。

管が入ったことで、もうトイレへ行く必要はありません。

面会時間は19時までだったため、家族は帰宅しました。

問題がなければ、翌日には退院予定。

家族には、「また明日、様子を見て連絡するね」と伝えました。

本当に長い一日だった

手術への抵抗がなくなったわけではありません。

それでもあの日の私は、

「これで少しは安心できるかもしれない」

と思っていました。

朝から夕方まで続いた、本当に長い一日。

そして、この日を境に、私の膀胱瘻での生活が始まりました。

それは、詰まる恐怖から少し距離を置けた日であり、同時に、新しい生活への戸惑いが始まった日でもありました。

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