放射線治療後、少しずつ尿が出にくくなっていった|手術前に感じていた変化|生活のリアル

病気・治療の記録

放射線治療のあと、時間が経ってから排尿の変化を感じるようになったことはありませんか。

私は膀胱瘻の手術を受けるまでに、9年近くにわたって体の変化と向き合ってきました。

今回は、手術前に起きていたことと、その頃に感じていたことを記録します。

最初は、排尿のことを気にする余裕がなかった

放射線治療が終わった直後は、排尿のことだけを気にしていられる状態ではありませんでした。

あの頃は体のあちこちに影響が出ていて、とにかく毎日をやり過ごすことで精一杯だった記憶があります。

下痢が続いた時期もありましたし、逆にガスも出なくなって、外科的な処置の一歩手前までいったこともありました。

放射線によるやけどのような症状で、水ぶくれができたこともありました。

血便や血尿が出ることもあり、排尿のときに痛みを感じることもありました。

こうした症状の中には、その後も長く続いたものがあります。

血便や血尿は健康診断のたびに指摘されることもありましたし、排尿時の痛みも、形を変えながら続いていました。

「いつになったら少し楽になるのだろう」

そんなことを思いながら過ごしていました。

その頃は、排尿の変化だけを切り分けて考える余裕はなかったのだと思います。

少し落ち着いたあとに感じ始めた違和感

実際、放射線治療直後に比べると、少しずつ落ち着いていった症状もありました。

放射線皮膚炎など、目に見えてつらかった症状は徐々に和らいでいきました。

そのため、「このまま少しずつ回復していくのかもしれない」と思っていました。

でも振り返ると、その一方で排尿に関する変化も少しずつ続いていたのだと思います。

放射線治療から数年が経った頃には、夜に必ず尿意で目が覚めるようになっていました。

最初は、「年齢のせいかもしれない」「体質が変わったのかもしれない」と思っていました。

でも、少しずつ回数が増えていきました。

夜に何度も目が覚めるので、ずっと寝不足のような状態が続いていました。

昼間も変わっていきました。

手術直前の1年ほどは、会社でも1時間半に1回くらいのペースでトイレへ行っていました。

私自身も、「近い」とはっきり認識していました。

でも、その一方で「出づらい感じ」もありました。

そんな感覚が続いていました。

リンパ浮腫の手術中にも起きていたこと

ちょうどその頃、私はリンパ浮腫の手術も受けていました。

リンパ管静脈吻合術を、東京や大阪の病院で複数回受けています。

リンパ浮腫の手術を受けていた頃には、すでに頻尿の症状も強くなっていました。

手術中に尿意を我慢できず、途中でトイレに行かせてもらったこともあります。

一度は、その影響で予定していた手術を最後まで続けられなかったこともありました。

当時は「頻尿がつらい」という感覚はありましたが、それが後の排尿障害につながっていくとは思っていませんでした。

原因が分からないまま続いていた不安

大学病院で相談したとき、先生からは、

「放射線治療の影響で、どうしてもそうなってしまうことがある」

「命を守るために選んだ治療なのだから、自分を責めちゃいけないよ」

と言われました。

当時は特別な治療法もなく、「何かあったらまた来てください」という経過観察のような状態でした。

婦人科ではあまり多くない症例だったのかもしれませんが、泌尿器科のベテランの先生は、静かにそう説明してくれました。

それでも、原因がはっきり分からない状態は続いていました。

そして昨年、直近で受けたリンパ浮腫の手術のあと、ちょうど排尿の症状が悪化した時期と重なっていたこともあり、

「リンパの流れが排尿に影響しているのではないか」

と考えるようになっていました。

手術をしてくださった先生にも症状を伝えましたが、

「それは関係ないと思います」

と言われ、また原因が分からないまま、モヤモヤした気持ちだけが残りました。

9年近く続いていた変化

放射線治療が終わってから9年近く。

振り返ると、体の変化はずっと続いていました。

腸のこと、リンパ浮腫のこと、そして排尿のこと。

その一つひとつに対応しながら過ごしてきましたが、この頃はまだ、それが膀胱瘻の手術につながっていくとは思っていませんでした。

けれど、その変化は確実に進んでいました。

そして昨年の夏、初めて本格的に手術の話を聞くことになります。

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