尿がまったく出なくなったとき、「このままどうなるのだろう」と感じたことはありませんか。
私はある夜、真夜中に救急搬送されることになりました。
※これは私個人の体験です。尿がまったく出ないときは、様子を見ず、すぐに医療機関へ連絡・受診してください。緊急の処置が必要になる場合もあります。
前の記事で書いた、医師の「おそらく、また緊急で詰まることになるでしょう」という言葉が、現実になった夜でした。
尿が出なくなった夜
その日は家で、のんびりテレビで映画を見ていました。
物語が終盤に差しかかった頃、ふとトイレへ行こうとしたのですが――尿が出ませんでした。
「まさか……」
そう思いながらも、どこかで「そのうち出るかもしれない」と軽く考えていました。
もし病院へ行くことになってもすぐ眠れるように、とりあえず風呂にも入っておこう――そんな呑気なことまで考えていたのです。
しかし、待っても尿は出ませんでした。
尿がまったく出ない状態でした。
結局、救急で病院へ向かうことになりました。
救急車の中で思っていたこと
尿が出ない苦しさというのは、本当に壮絶でした。
救急車の中でも悶絶し、「もし手術だと言われても、この苦しみから解放されるならもうどうなってもいい」と思ってしまうほどでした。
病院に到着して診察室へ運ばれましたが、冷や汗は止まらず、手先も氷のように冷たくなっていました。
私を落ち着かせようと、家族がそばで手を握ってくれました。
でも、その手が私より冷たく感じて、思わず払いのけてしまいました。
……寒い中、駆けつけてくれたのに、本当に申し訳なかったです。
手術を決められなかった時間
ここからは、あとから家族に聞いた話です。
医師は家族に手術の説明をしていました。診察室には私の苦しそうな声がずっと響いていました。その声を聞いた家族の一人は気分が悪くなり途中で席を外し、残った家族がそのまま説明を受けていました。
その手術には、
「今後、普通に排尿できなくなる可能性がある」
という説明もありました。家族は怖くて、すぐには同意書にサインできなかったそうです。
そして家族は、苦しんでいる私に確認するしかありませんでした。
「どうする? 本当に手術するの?」
でも、その時の私はまともに返事をできる状態ではありませんでした。
呼吸も苦しく、血圧も上がり、全身から冷や汗が噴き出していました。
偶然、排尿できた瞬間
そんなやり取りにかなりの時間がかかった末に、
「では、手術室へ行きましょう」
と言われたタイミングで、偶然、排尿することができました。
あの瞬間は、本気で「神様が助けてくれた」と思いました。
手術をしなくて済んだことに、心の底から安堵しました。
ただ、排尿によって膀胱に溜まっていた尿がなくなってしまったため、
「この状態での手術は危険」
と判断され、結局その日は手術を行わないまま帰宅することになりました。
この時はまだ、数か月後に本当に手術を受けることになるとは思っていませんでした。
あの夜のことは、今も忘れられません。
👉 前の記事:ついに膀胱瘻の手術の話が出た日|症状は思っていた以上に進んでいた【第三部②】

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