第一部⑦:服が合わなくなっていった|リンパ浮腫で変わったおしゃれ

病気・治療の記録

リンパ浮腫になって、おしゃれの仕方が変わりました。

手術をしてから、これまで着ていた服が少しずつ合わなくなっていきました。

私はもともと、スカートよりパンツ派でした。

仕事には、できればカッコよくスーツを着て行きたいと思っていました。

給料はそんなに高くありませんでしたが、

「今年スーツを買ったら、来年は我慢する」
「コートは去年買ったから、しばらく買わない」

というように、お金とおしゃれのバランスを考えながら服を選んでいました。

年齢を重ねても、せめて小奇麗でいたい。

そんなことを考えていたと思います。

ヒールを履かなくなった

でも、手術をしてから、ヒールの靴を履くことはなくなりました。

これは、私にとってかなり悲しいことでした。

少しでも背を高く見せたかったし、少しでも脚を長く見せたかったからです。

でも、リンパ浮腫で足が腫れるようになってからは、以前のようにヒールを履くことができなくなりました。

スーツもだんだん着なくなりました。

足だけではなく、お腹やおしりもむくみで大きくなっていたので、今までのようにスーツを着ることが難しくなったからです。

特に、伸びない生地の服は本当にしんどく感じました。

きれいな服より、楽な服を選ぶようになった

最初の頃は、それでもできるだけきれい目な服を着たいと思っていました。

今までの自分に近い服装をしたかったのだと思います。

でも、少しずつ服を選ぶ基準が変わっていきました。

「これを着たい」より、

「これなら楽に着ていられるかどうか」、

見た目ではなく、

「締め付けがないか」
「座っていて苦しくないか」

ということを考えるようになりました。

おしゃれのために多少我慢する、ということが難しくなっていったのだと思います。

パンツのきつさで体を気にしていた頃

病気になる前は、パンツを履くことで、自分が太ったか痩せたかを意識することもありました。

もちろん体重計にも乗っていました。

スーツのパンツが少しきつくなると、

「ヤバい。気をつけないと」

と思っていました。

年齢を重ねるにつれて、以前のようには思うようにダイエットできなくなったと感じることもありました。

リンパ浮腫になってからは、病院の先生からも、太らないように言われていました。

でも、当時はダイエットを頑張っていたわけではありません。

それでも、リンパ浮腫になってからは、それまでとは少し違う感覚がありました。

体重だけでは、自分の体の状態が分からない。

体重計の数字を見ても、むくみのことまでは分かりません。

それまで「太った」「痩せた」という感覚で見ていた自分の体を、同じようには考えられなくなりました。

服を選ぶ基準が変わった

以前は、服を選ぶときに、

「似合うか」
「きれいに見えるか」

ということを考えていたと思います。

でも、リンパ浮腫になってからは、

「締め付けないか」
「長時間着ていて苦しくないか」
「今の自分の体で無理なく着られるか」

ということを先に考えるようになりました。

履けなくなった靴があります。

着なくなった服もあります。

もう着られないと分かっているのに、今でも手放せずにいるスーツがあります。

いつか着ることがあるわけでもありません。

もう着られないことも分かっています。

それでも、処分できずにいます。

手術をする前と同じようには、おしゃれができなくなりました。

それでも、完全におしゃれをやめたわけではありません。

ただ、以前とは違う方法で服を選ぶようになっただけです。

今振り返ると、あの頃は、自分の体が変わっていくことに合わせて、服装も少しずつ変えていくしかなかったのだと思います。

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