抗がん剤で髪が抜ける恐怖|体のつらさより、容姿が変わることが怖かった【第二部⑦】

病気・治療の記録

抗がん剤治療を前に、いちばん怖かったことは何でしたか。
私は、体のつらさより、髪が抜けることが怖くてなりませんでした。この記事では、放射線治療のあと、1回目の抗がん剤治療を受けたときのことを振り返ります。

※これは私個人の体験です。副作用は、薬の種類や人によって大きく違います。治療について不安があるときは、主治医に相談してください。

退院してから、抗がん剤治療まで

長い入院生活を終えて退院したあとも、しばらくは自宅で静養しながら過ごしていました。

食事に気をつけ、少しずつ体力を戻す毎日でしたが、リンパ浮腫や排尿障害、尿失禁など、新たな症状とも付き合っていました。

そして、9月13日から15日まで、1回目の抗がん剤治療のため入院しました。

髪が抜けることが、いちばん怖かった

正直に言うと、治療を受ける前は、放射線治療よりも抗がん剤治療の方が怖かったです。

一番の理由は、髪の毛が抜けることが分かっていたからでした。

私は昔から髪には少しだけ気を使っていました。

シャンプーも少し高めのものを使い、定期的に美容室へ通っていました。

長い入院中も白髪が気になって、通っていた美容室からカラー剤を取り寄せてもらっていたほどです。

退院後の療養中には、髪が少しずつ抜け始めていました。抗がん剤治療を始める前のことです。長い入院中は、中心静脈栄養で栄養を補っていたほど、食事が十分に摂れませんでした。栄養状態が良くなかったことが影響したのかもしれませんが、はっきりした理由は分かりません。

そして抗がん剤治療が始まると、その抜け方はさらに大きくなりました。

見た目が変わっていくことは、私が思っていた以上につらいことでした。

1回目の抗がん剤治療

9月14日、カルボプラチンの点滴では発疹が出たため、点滴の速度を落として投与しました。

副作用を少しでも軽くしたくて、ネットで調べた方法を試しました。両手両足や口の中を氷で冷やし(病院に許可をもらい、氷も病院でもらいました)、手足は圧迫しながら治療を受けました。

※これは、私がネットの情報を参考に試した方法で、病院から勧められたものではありません。氷での冷却は、病院に許可をもらって行いました。効果や安全性は、薬や人によって違うので、まねをせず、必ず主治医に相談してください。

足は翌日まで圧迫していたため、その日はお風呂にも入れませんでした。

治療直後は思っていたほどしんどくありませんでしたが、下痢が始まりました。

その後は身体のだるさや筋肉痛のような感覚、強い眠気が続き、日を追うごとに体調は悪くなっていきました。

免疫力が下がって、再び入院

9月21日、通院のため病院を受診すると、免疫力が低下していることが分かり、そのまま入院することになりました。

抗生剤の点滴などの治療を受けながら過ごし、9月26日に退院しました。

長い入院生活を乗り越えてようやく退院したと思ったら、今度は抗がん剤の副作用で再び入院。

治療はまだ始まったばかりでした。

今から振り返ると、このとき怖がっていた髪のことより、あとから続いた放射線の後遺症のほうが、私にとってはずっと重いものでした。ただ、この頃の私には、まだそれが分かっていませんでした。

それでも、一つひとつ乗り越えていくしかありませんでした。

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